AI 文字起こし

Atter AI と Notta、文字起こしで実際どっちが使えるか

Atter AI と Notta を実際に使い比べた本音の文字起こし比較。月間上限なしのトライアル、買い切りプラン、話者ラベルや要約まで含めた成果物の違いを整理。

Atter AI と Notta、文字起こしで実際どっちが使えるか

「文字起こしツール、結局どれ?」と聞かれると、日本だとまず Notta の名前が挙がる。実際よくできている。ただ、Atter AI を同じ音声で並べて使ってみると、思っていたより差の出る場面がある。この記事は、両方を実際の会議とインタビュー音声で回してみた上での、わりと本音寄りの比較です。

先に結論めいたことを言っておくと、どっちが「勝ち」というより、向いてる使い方が違う。そこを整理していきます。

ざっくり全体像

Notta の良さは「広さ」と「こなれ具合」だと思う。幅広い言語をカバーしていて、一般的な言語や日常の会議なら安定して文字起こしできる。クロスプラットフォームで動いて、チームでの共同編集や共有、書き出しまわりが成熟している。AI要約やチーム作業の使い勝手も素直に良い。ここは正直、素直に評価すべきポイント。

一方の Atter AI は、録音した「後」に何が出てくるかで差をつけにくるタイプ。文字起こしはもちろん、話者ラベル付きのテキスト、AI要約、担当者付きのアクションアイテム、重要な決定事項のフラグ、議論全体を俯瞰するマインドマップまで自動で出る。しかもその録音について「あの数字なんだっけ」と質問できる対話型のAIアシスタントが付く。クリーンな音声での精度は98.7%、対応言語は90以上。

つまり Notta が「文字にして共有・編集する」の完成度で戦うのに対して、Atter AI は「文字にした後の作業を丸ごと肩代わりする」で戦う。方向性が違うんです。

精度と、荒れた音声での粘り

日常会議の、一人ずつはっきり話す音声。ここは正直どちらもよく効く。差はほとんど感じなかった。Notta は一般的な言語・普通の会議なら安定していて、これで不満が出る人は少ないと思う。

差が見えたのは音が荒れたとき。複数人が被って話す打ち合わせ、それから日本語と英語が混ざる会話。いわゆるコードスイッチングってやつ。ここで Atter AI は崩れにくかった。中国語や多言語、言語混在の音声に強いと謳っているだけあって、固有名詞と英単語が飛び交うミーティングでも拾いこぼしが少ない。クリーン音声で98.7%という数字は、あくまで条件の良い音声での話ですが、荒れた側でも粘るのが実用上ありがたい。

Notta の精度を数字でどうこう言うのは避けます。公称値を勝手に作るのはフェアじゃないので。体感としては「普通の会議は問題なし、極端に荒れると他ツール同様に苦しむ場面もある」くらい。多言語の音声認識まわりで具体的にどのツールが自分に合うかは、音声認識アプリの比較ガイドも合わせて見ておくと判断しやすいです。

録音の「その後」で差がつく

ここが一番はっきり違うところ。

Notta で文字起こしをすると、きれいなテキストと要約が手に入る。そこから先は自分で編集して整えて共有する、という流れ。共同編集がしっかりしているぶん、チームで手を入れる運用にはよく馴染む。

Atter AI は、そのあとの手作業を減らしにくる。会議が終わった瞬間に、話者ラベル付きの文字起こし、要約、「誰がやる」まで振られたアクションアイテム、決定事項のフラグ、議論の構造を示すマインドマップがまとまって出てくる。極めつけは対話型AIアシスタントで、長い録音を全部読み返さなくても「予算の話どこ?」と聞けば該当箇所を返してくれる。1時間の会議を後から掘り返す作業を経験した人ほど、この差は効くと思う。

ここが落とし穴、というか見落としがちな点。文字起こしツールを「文字にする精度」だけで比べると、この後工程の差が見えない。でも実際に時間を食うのは、たいてい文字にした後なんですよね。

対応範囲と、ちょっと変わった入力

Atter AI は入力の幅も広い。Apple Watch での録音、YouTube や Bilibili といったオンラインリンクからの文字起こしにも対応している。会議ボットは Zoom・Google Meet・Microsoft Teams にライブ参加して、自分が録音ボタンを押さなくても勝手に記録してくれる。書き出しは Word・PDF・SRT・VTT。字幕形式があるので動画にもそのまま流用できる。

Notta もクロスプラットフォームで会議連携が成熟していて、書き出しや共有は不足なし。このあたりは「幅の Atter、こなれの Notta」みたいな棲み分けに感じました。Otter からの乗り換えを検討している人は、Otter の代替ツールまとめも参考になります。

料金の考え方

Notta はサブスクリプション課金が中心。無料版もありますが、1回の録音時間の上限と月あたりの分数上限があって、会議を頻繁に回すと制限が早めに来ます。ここは正直、無料だけで運用しきるのは厳しめ。

Atter AI はサブスクに加えて買い切りがあるのが特徴です。料金は週$6.99、年$49.99、買い切り$129.99。まず3日間のトライアルで全機能を試せて、その間は月間上限なし、1ファイルは最大5時間または2GBまで。長く使う前提なら、月額を払い続けないぶん買い切りは見通しが立ちやすい。逆に「短期のプロジェクトだけ」ならサブスクで軽く回すのもアリ。使う期間で選び方が変わるところです。

どっちを選ぶか、正直な線引き

  • Notta が向く人:チームで文字起こしを共同編集・共有する運用がメイン。成熟したクロスプラットフォームの安定感を重視。一般的な言語・日常会議が中心。
  • Atter AI が向く人:会議後の要約・アクション整理まで自動で済ませたい。日本語と英語が混ざる、多言語・荒れた音声を扱う。買い切りで長く使いたい。Apple Watch やオンラインリンクなど入力の幅がほしい。

Atter AI と Otter の細かい比較が気になる人は、Atter AI vs Otter の記事も別途あります。

比較表

項目Atter AINotta
得意なところ録音後の構造化(要約・アクション・マインドマップ)共同編集・共有・クロスプラットフォームの成熟度
対応言語90以上をネイティブ対応幅広い言語をカバー
荒れた/言語混在音声強い一般会議は安定
会議ボットZoom・Google Meet・Teams にライブ参加会議連携あり
変わった入力Apple Watch・YouTube/Bilibili リンク主要プラットフォーム
書き出しWord・PDF・SRT・VTT主要テキスト・字幕形式
対話型AIアシスタントあり(録音に質問できる)要約中心
料金サブスク+買い切りサブスク中心
無料枠3日間フル機能・期間中は月間上限なし録音時間・月間分数に上限

よくある質問

Atter AI と Notta、日本語の文字起こし精度はどっちが上ですか? きれいに録れた音声なら、Atter AI はクリーン音声で98.7%の精度を出します。Notta も一般的な日本語会議では十分に安定していて、日常用途で困る場面は少ないです。差が開きやすいのは、複数人が同時に話す会議や、日本語と英語が混ざるコードスイッチング音声。そういう荒れた音では Atter AI のほうが崩れにくい印象でした。

Notta の無料版だけで足りますか? 軽い用途なら足りることもありますが、無料版は1回の録音時間の上限と月あたりの分数上限が効いてくるので、会議を毎日回す人はわりとすぐ頭打ちになります。Atter AI は3日間だけ全機能を試せて、その期間中は月間上限なし。1ファイルは最大5時間または2GBまで。まず自分の実際の音声で試してから決めるのがおすすめです。

Zoom や Google Meet のオンライン会議はそのまま文字起こしできますか? どちらもオンライン会議に対応しています。Atter AI は Zoom・Google Meet・Microsoft Teams に自動で参加するミーティングボットがあり、録音から話者ラベル・要約・アクションアイテムまで一気に出します。Notta もクロスプラットフォームで会議連携と共同編集が成熟しているので、チームで共有・編集する運用ならこちらも快適です。

文字起こしした後、データはどんな形で書き出せますか? Atter AI は Word・PDF・SRT・VTT で書き出せます。字幕用の SRT/VTT があるので動画にもそのまま使えます。Notta も主要なテキスト・字幕形式に対応していて、書き出しまわりは両者とも実用十分です。

料金体系はどう違いますか? Notta はサブスクリプション課金が中心です。Atter AI はサブスクに加えて買い切りプランがあるのが大きな違いで、長く使うなら月額を払い続けないぶん見通しが立ちやすい。具体的な金額は本文の料金の節にまとめています。

まとめ

Notta は「文字にして、みんなで整えて共有する」がうまい。Atter AI は「文字にした後の作業を丸ごと引き取る」がうまい。どちらも文字起こし自体は実用レベルなので、あとは自分の音声と使い方次第。荒れた音声や多言語、会議後の整理まで任せたいなら Atter AI を、まずは3日間のトライアルで試してみるのが早いです。